------------------------------------------------------------------------

らくちんイタリア語会話 vol.141

- 18 aprile 2004 -

------------------------------------------------------------------------
今日のテーマ: Fateli tornare a casa
------------------------------------------------------------------------


  Adesso vi faccio vedere come muore un italiano.

  今からイタリア人の死に様を見せてやる。


これが、イラクで人質となっていたイタリア人ファブリツィオ・クアットロッキ
(Fabrizio Quattrocchi)の最期の言葉でした。

この一週間のうちに、ひどい出来事がまた2つ起きてしまいました。

それは、このイラク人によるイタリア人人質1人の殺害と、
前回のヤシン師に続くイスラエル政府によるパレスチナ人指導者の暗殺です。

法王ジョヴァンニ・パオロ2世も今日、この2つの悲劇に“悲しみ”を表しました。



Il testo inviato dai rapitori: "Ora tocchera` agli altri tre".

               『Il Corriere della Sera, 15 aprile 2004』

誘拐犯からの声明文:“今度は他の3人の番だ。”


Berlusconi: "Faremo di tutto per liberare gli ostaggi".
Frattini: "Non cederemo al ricatto". "Nessun negoziato con i terroristi".

               『Il Corriere della Sera, 15 aprile 2004』

ベルルスコーニ:“人質を解放するためには何でもする”
フラッティーニ(外相):
“脅しには屈しない。”“テロリスト達とは交渉しない。”


La testimonianza dell'ostaggio nelle mani della guerriglia

Francese liberato:
"Sciiti e sunniti sono insieme, la resistenza irachena e` unita".

"Ci spostavamo in continuazione e cambiava spesso il gruppo dei rapitori.
Degli Italiani dicevano che sono amici del diavolo".

               『Il Corriere della Sera, 16 aprile 2004』

ゲリラに捕まっていた人質による証言

解放されたフランス人:
“シーア派とスンニ派は一体化している、イラクのレジスタンスは団結した。”

“我々を絶えず移動させて、誘拐グループを頻繁に変えていた。
イタリア人のことを、悪魔の友人だと言っていた。”


Sharon soddisfatto. Condanne in tutto il mondo ma non dagli Usa.

Missili israeliani sulla macchina di Rantisi a Gaza

Il leader di Hamas ucciso in un attacco aereo. Morti anche il figlio
e una guardia del corpo. I palestinesi: "Vendetta"

Gli Usa:
"Israele ha il diritto di difendersi da attacchi terroristici".

Jack Straw:
"Il governo britannico ha piu` volte detto con chiarezza che
le cosiddette "eliminazioni selettive" di questo tipo sono illegali,
ingiustificate e controproducenti".

Kofi Annan:
"Gli assassini extragiudiziari sono una violazione del diritto
internazionale".

               『Il Corriere della Sera, 17 aprile 2004』

シャロンは満足。アメリカを除く全世界で非難の声。

ガザで、イスラエルのミサイルがランティシの車へ

ハマスの指導者が空襲により殺害される。息子と護衛も死亡。
パレスチナ人:“報復だ。”

アメリカ:
“イスラエルはテロ攻撃から自らを守る権利がある。”

ジャック・ストロー(イギリス外相):
“イギリス政府は何度も明確に言ってきた、いわゆるこのような“特定者暗殺”
は不法であり、正当化できないものであり、逆効果である。”

コフィ・アナン(国連事務総長)
“裁判によらない暗殺行為は、国際法の違反である。”


Rapiti, al Jazira trasmette l'appello dei familiari
Il messaggio e` andato in onda con i sottotitoli in arabo.

"Vi supplichiamo, fateli tornare a casa".
"Siamo gente semplice, come voi".
I tre ragazzi italiani sono "partiti alla ricerca di un lavoro".

               『Il Corriere della Sera, 17 aprile 2004』

人質事件、家族の訴えをアル・ジャズィーラが放送

“どうかお願いします、彼らを家に帰してください。”
“私たちはあなたたちと同じ、純朴な人間なんです。”
3人のイタリア人青年は、“仕事を探して旅立ったんです。”


Patten (Ue):
"Il conflitto in Iraq e` molto piu` grave di quello del Vietnam".

               『Il Corriere della Sera, 17 aprile 2004』
パッテン(欧州委員):
“イラクでの戦争は、ベトナムのものよりももっとひどい。”


L'annuncio in televisione del premier spagnolo

Zapatero:
"Le truppe spagnole saranno ritirate dall'Iraq il piu` presto possibile"

Il primo ministro mantiene fede alla promessa fatta dopo la vittoria.
Rientro anticipato rispetto alla data del 30 giugno

               『Il Corriere della Sera, 18 aprile 2004』

スペイン首相テレビで発言

サパテーロ:
“スペイン軍はイラクから出来る限り早く撤退する。”

首相は選挙での勝利後の約束を維持した。
6月30日よりも早く撤退。


L'appello del Pontefice per la liberazione degli ostaggi

"Vi supplico, rendete gli ostaggi alle famiglie"

Giovanni Paolo II ha espresso "tristezza" per le "notizie tragiche che
giungono dalla Terra santa e dall'Iraq"

l'uccisione di Rantisi, "atti disumani".

               『Il Corriere della Sera, 18 aprile 2004』

人質解放を求める法王の訴え

“どうかお願いします、彼らを家族のもとに返してください。”

ジョヴァンニ・パオロ2世は“パレスチナとイラクから届いた悲劇的ニュース”
に“悲しみ”を表明した。

ランティシ暗殺は、“非道な行為”



そんな中でも、日本人人質の解放はせめてもの救いでした。
しかし解放されたはずの日本人人質には、これからまた別の地獄が待っています。

イラク市民を助けようとしてイラクを訪れ人質となって解放された日本人たちは、
イラクを訪れたこともなくイラク市民が何百人殺されているかということよりも
国が被った人質救出のための“無駄な費用”と自らが被った“心配と迷惑”に憤
慨する多くの日本人たちからの激しい非難を浴びています。

イラクを助けようとした日本人人質たちは、これからは日本に閉じ込められ、
そんな多くの日本人たちの非難の中で、“反省”を促される生活が始まります。

アメリカへの“ゴマすり”の為ではなく、国の命令によってでもなく、本当に自
らの意思でイラク市民のためを思いイラクを訪れようとする日本人は、今後しば
らくはイラクの地を踏めなくなるでしょう。

戦火の中で苦しむ外国の一般市民を助けようとして海外へ旅立つ活動をしている
人々は、これからは肩身の狭い立場におかれることになるでしょう。

今回の件で、日本が世界の中でも特異なそういう社会であることが改めて世界
にも知られることになるでしょう。


一方、1人が犠牲となり未だ3人が人質となっているイタリアでは、日本とは全く
異なる状況であり、彼らのイラク渡航を非難する声はほとんど聞こえてきません。

イタリアでは、元々世論はアメリカのイラク侵攻に反対する意見が多数派であり、
ベルルスコーニの“アメリカへのゴマすりイタリア軍派遣”にも反対が多数を占
めていました。最近では、ブッシュの“嘘”が次々と明るみに出るのに加えて、
今回の事件もあってか、その傾向はさらに強まっています。

以下はイタリア最大の全国紙、コリエーレ・デッラ・セーラの一面に連載されて
いる漫画で、先週ベルルスコーニがイラク駐留軍を訪れた時のものです。
タイトルは、"LA FORZA DI PACE" = "平和軍" / "平和の力":
http://www.corriere.it/gallerie/2004/04_Aprile/11/giannelli.shtml

イタリア人人質の、一刻も早い無事の解放を求めます。
と同時に、今やイラク市民とアメリカ兵を殺し続けているだけのブッシュを支持
する形で駐留されているイタリア軍と日本の自衛隊の一刻も早い撤退を求めます。


←前号へ      次号へ→

らくちんイタリア語会話
menu

イタリア全国の旅 All Around Italy