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らくちんイタリア語会話 vol.94
- 27 maggio 2001 -
------------------------------------------------------------------------ 今日のテーマ: Palma d'oro a Moretti
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ただ今日本時間午前6時、まずは最新・ほやほやのナカタ@ローマ情報!!!
強豪ミランをホームに迎えた第32節、この試合でローマが勝ち、ラツィオ・ユーヴェ
が引き分け以下ならローマの優勝が決まるという試合でしたが、結果は:
il Milan rinvia la festa della Roma
『La Gazzetta dello Sport, 27 maggio 2001』
ミラン、ローマのフェスタを延期させる
前半ミランはココ、後半ローマはモンテッラが決め、結局1-1の引き分けでした。
ナカタはロスタイムでわずかに登場しただけでした。
ラツィオはインテルに1-1で引き分け、ユーヴェはペルージャに1-0で勝利、この結果
ユーヴェが首位ローマに4ポイント差で2位に浮上してきました。残り2節、次の6月10
日対ナポリ戦でローマが勝てば、他の試合に関係なくローマの優勝が決まります。ナ
ポリは現在下から3番目でセリエB降格を争うチーム、ここでローマの優勝が決定する
可能性は非常に高いといえます。しかしナカタはコンフェデ杯で日本へ... ローマ優
勝の瞬間に、ローマの“守護聖人”が現地の大熱狂を体験することは出来るのか???
で、何故こんな夜更け(というか早朝)に書いてるかというと、本来セリエAの試合は
イタリア時間の日曜午後3時なのですが、13日のイタリア総選挙と同時に行われた各地
の市長選挙のうちローマ・ナポリ・トリノ等で決選投票にもつれ込み、その他の地方
選挙と併せてその投票日が27日となったため、セリエAの試合を全て20時30分(日本
時間午前3時30分)へと遅らせたのでした。もし今日でASローマが優勝を決めていたな
らその瞬間からローマの街は選挙どころではなくなるのが目に見えていたからです。
日本では考えられないことでしょうが、どこかの国の腐敗与党が投票率を下げるため
“娯楽”の日に投票日をぶつけるのと比べたら、投票率を上げるために“娯楽”の時
間を遅らせるというイタリアの方が、より合理的で本来当たり前の事だと感じます。
物事を合理的に考え既成概念にとらわれず柔軟に迅速に対応することが出来る能力こ
そ、イタリア人の美徳であり、日本の国民性に足りないもののひとつだと思います。
今回は、計77都市の市長選挙とその他地方選挙で、約6百万人の有権者が投票します。
13日の市長選挙の結果で既に、県庁所在都市の中では7人が「自由の家」(中道右派
連合)、5人が「オリーブの木」(中道左派連合)から選出されています。そして今回
も「右」対「左」の激しい争いが展開されています。また、今回は投票箱の数を増や
し選挙体制を整えて、前回のような混乱が起きないように配慮しているようです。
そして今週のメイン情報は、こちら:
Al regista romano la Palma d'oro
primo italiano dopo 23 anni
Trionfo di Moretti
al Festival di Cannes
E' stato Nanni Moretti con il suo "La stanza del figlio" a vincere la
Palma d'oro del 54esimo Festival del cinema di Cannes esattamente 23
anni dopo "L'albero degli zoccoli" di Ermanno Olmi.
『La Repubblica, 20 maggio 2001』
ローマ人監督にパルム・ドール(=金賞)
23年振りのイタリア人
モレッティの勝利
カンヌ(国際映画)祭にて
第54回カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを勝ち取ったのは、エルマンノ・オルミの
“木靴の樹”以来ちょうど23年振り、ナンニ・モレッティの“息子の部屋”だった。
Una Palma che rigenera tutto il cinema italiano
Oltre i premi, conquista anche il pubblico
La vittoria di Moretti conferma un processo di rimonta della nostra
cinematografia.
『La Repubblica, 22 maggio 2001』
イタリア映画全体を生まれ変わらせるひとつの賞
賞以上に、大衆(の支持)も獲得
モレッティの勝利は、我々(イタリア)の映画芸術の復興の過程を確固とするものだ
Italia, nuovo cinema paradiso
Da Benigni a Moretti:
una scuola di registi che non bada solo alla cassetta
『La Repubblica, 22 maggio 2001』
イタリアは、新しい映画天国だ
ベニーニからモレッティまで:
興行収入のためだけではない監督たちの一派
日本では「松田聖子の娘がパルムドール!」と騒がれていましたがそれは短編部門で
の金賞で、一般的に“パルムドール”といえばコンペティション部門での金賞であり
カンヌ映画祭の最高賞にあたるもので、モレッティが獲ったのがそれだったのです。
この“息子の部屋”という映画は、息子を突然失った家族を描いた作品です。
モレッティは自ら父親役を演じています。日本での公開が待たれます。
映画と監督の詳細は、以下のカンヌ映画祭のサイトまで:
http://www.festival-cannes.org/
また、喜びに沸くモレッティ監督の表情は、以下コリエーレのサイトまで:
http://www.corriere.it/speciali/cannes2001/nuovocannes.shtml
もしくはレプッブリカのサイト:
http://www.repubblica.it/online/spettacoli/cantre/moretti/moretti.html
そして情報満載の今日、最後の話題はアリーチェから:
Il 2 Giugno torna ad essere festa.
6月2日は、再び祝日になります。
Lo dichiara la legge uscita lo scorso 20 Novembre che dice:
“A decorrere dal 2001 la celebrazione della festa nazionale della
Repubblica ha nuovamente luogo il 2 giugno di ciascun anno,
che pertanto viene ripristinato come giorno festivo”.
昨年11月20日に施行された法ではこう定められています:
“2001年より、共和国の国民の休日の祝いは毎年6月2日とし、
祝日として復活することを新たに決定する”。
Il 2 giugno - che ricorda la nascita della Repubblica italiana nel
periodo successivo alla tragica esperienza della dittatura fascista -
non era stato piu` considerato giorno festivo dal 1977 quando,
nel mezzo di una forte crisi economica, una legge aveva stabilito di
far cadere tale festivita` ogni prima domenica di giugno.
6月2日 - ファシスト独裁の悲劇的な経験の後のイタリア共和国の誕生を思い起こさ
せるその日は、1977年、大きな経済危機の中、6月第一日曜日とすることを法が定め
て以来、祝日ではなくなっていました。
Alice
www.giapponegiappone.it
webmaster@giapponegiappone.it
"Ripristino della festivita` nazionale del 2 giugno,
data di fondazione della Repubblica"
“6月2日、共和国建国記念日を国民の休日として復活”することになったのでした。
1945年、国民解放委員会とイタリア国民がナチス・ドイツ軍からイタリアを解放し戦
争が終結した記念日が4月25日で、続く1946年、国民投票で共和制支持が王制支持を上
回り、王制を廃止しイタリア共和国の誕生を決めた記念日が6月2日というわけです。
4月25日のイタリア解放記念日と、6月2日の共和国建国記念日との関係は、
12月8日に聖母マリアがキリストを懐妊し、12月25日に生み落としたという関係に
似ているかもしれません。“懐妊”なくして“誕生”はなかったのと同じように、
“解放”なくして“建国”もなかったのです。イタリア人は、自らのパルチザン活動
で自国をナチ・ファシズムから解放し、自らの投票で共和国を誕生させたのでした。
その他のイタリアの祝祭日・年中行事については、こちらをご覧ください:
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/5769/festa.html
●語句
regista = director、映画監督
palma = palm、ヤシ。ヤシが勝利を象徴することから、勝利の賞という意味も有。
oro = gold、金
stanza = room、部屋
figlio = son、息子
思えば、戦後国の体制を自らの投票で選ぶ機会が無かった日本国民が政治と選挙に関
心がなく、戦後国の体制を共和制とすることを選挙で勝ち取ったイタリア人が政治と
選挙に関心が高いのも、当然なのかもしれません。
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