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らくちんイタリア語会話 vol.88
- 15 aprile 2001 -
------------------------------------------------------------------------ 今日のテーマ: 日本におけるおかしなイタリア語の発音
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今日はパスクァ(復活祭、イースター)です。
イタリアでは明日のパスクェッタ(パスクァ翌日の月曜日)まで連休となり、多くの人
が今年も旅行に出かけたようです。しかしイタリア国内では全般的に悪い天気となっ
てしまいました。以下は、ここ数日のイタリアの新聞見出しです。
Saranno 12 milioni gli italiani in viaggio
I problemi maggiori sull'A1 e sull'A3
Al via l'esodo di Pasqua
prime code sulle strade
『La Repubblica, 12 aprile 2001』
旅行に出かけるイタリア人は1200万人に及ぶでしょう
A1(ミラノ-ナポリを南北に結ぶ高速道路)、A3(ナポリからカラブリアのつま先まで)
で主に渋滞
パスクァ大移動、開始
各地で渋滞始まる
『La Repubblica, 2001年4月12日』
Pioggia su quasi tutta la Penisola, neve in Umbria, Marche,
Abruzzo e parte del Lazio. Difficile la circolazione
Pasqua "bianca" nel Centro Italia
Inizia sotto l'acqua il weekend di Pasqua. Cade la pioggia sull'esodo
del primo ponte di primavera, che diventa neve in alcune zone delle
regioni del Centro: Umbria, Marche, Abruzzo, alto Lazio.
『La Repubblica, 14 aprile 2001』
ほとんど全国で雨、ウンブリア・マルケ・アブルッツォ・ラツィオの一部では雪
交通に障害
“白い”パスクァ、中部イタリアで
パスクァの週末は雨で始まった。春の連休最初の大移動は雨に見舞われ、ウンブリア
・マルケ・アブルッツォ・ラツィオ北部の中部各州のある地域では雪に変わった。
『La Repubblica, 2001年4月14日』
しかしそれでもイタリアの主要観光地はたくさんの観光客で賑わっているようです。
フィレンツェのGalleria degli Uffizi(ウッフィーツィ美術館)を始め、復活祭連休
中でも休まずに開いている美術館等も多くあります。今さらながらですが、以下のサ
イトで復活祭連休中でも開いている美術館等のリストを見ることが出来ます。
http://www.kwart.kataweb.it/kwart/
さて、先週は旅行シーズン特集ということで、初級者向け旅に役立つ言葉集をお送り
しましたが、今週はさらに基本に立ち返って、イタリア語の発音をあらためて見直し
てみたいと思います。
「発音が悪くても通じればええやん」というのも確かですが、イタリア語を学んでい
る人で初級レベルを脱したいという人にとっては、会話の基本中の基本である発音が
不完全な認識のままでは、いつまでたっても壁をもひとつ超えられないでしょう。
また、発音で意味が違う場合も出てきます。(相手はたぶん分かってくれますが...)
例えば、
「molto モルト」(= とても)と
「morto モるト」(= 死んだ)では、意味は大違いです。
また、
「male マーレ」(= 悪い)と
「mare マーれ」(= 海)でも、意味は大違いです。
(このメルマガでは「L」の発音はカタカナ「ラレリロル」、
「R」の発音はひらがな「られりろる」で表記しています)
日本語の場合、外来語は全てカタカナで記す習慣があるため、「L」と「R」の違いを
カタカナのみで表すのは不可能なため、一般的な表記においては全てカタカナでよい
でしょう。
ただ他にも、「ッ」のような跳ねる音の使い方でも、意味の違いが出てきます。
例えば、
「capello カペッロ」(= 髪の毛)と
「cappello カッペッロ」(= 帽子)で意味は違ってきます。
日本でイタリア料理店のメニューを見ていて、「モッツァレラ」と書いてある店より
も、「モッツァレッラ mozzarella」とより正しい発音で書いてある店の方がより
イタリアに近い味がするのではないかと思ってしまいます。実際、後者の店の方が、
よりイタリア人とのコミュニケーションがとれる人が関わっていることには違いない
でしょう。
また、日本でよく目に付くのが、「V」と「B」、「Z」と「T」と「C」の混同です。
旅行会社の案内でも、「ベネチア」「バチカン」と書いてある代理店よりも、
「ヴェネツィア Venezia」「ヴァティカン Vatican」と書いてある方が、こちらも
やはり信頼出来そうな気がしてしまいます。最近では、後者の読み方の方がだいぶ増
えては来ているようです。
「前者の方が短くてええやん」と言う人もいるでしょうが、前者の通りの読み方だと
川崎から東京に移転した日本のサッカーチーム「Verdy ヴェルディ」やイタリアの音
楽家「Verdi ヴェルディ」は「ベルヂ」と読むことになり、また「Uffizi ウッフィ
ーツィ」は「ウッフィーチ」、「spaghetti スパゲッティ」は「スパゲッチ」と読む
ことになってしまいます。
また「Uffizi ウッフィーツィ」は特に読み方が混乱しており、「ウフィツィ」やら
「ウッフィツィ」やら、様々な読み方が氾濫しています。
イタリア語を勉強していますと自負する人なら、子音の重なる「ff」は跳ねて、後ろ
から2番目の母音がある「fi」にアクセントを置いて、「Uffizi ウッフィーツィ」と
読むのが標準的な発音でよろしいかと思われます。ただし、「ウッフィッツィ」のよ
うに跳ねて発音する人もいるようです。
しかしながら、発音にこうるさい私でも妥協しているのが「si」の発音表記です。
本来なら「Assisi アッスィーズィ」、「Siena スィエーナ」である発音でも、表記
では「アッシジ」、「シエナ」にしています。世間一般でも、「vi ヴィ」「bi ビ」
「zi ツィ」「ti ティ」「ci チ」の区別はしても、この「si スィ」「si ズィ」
「zi ヅィ」「sci シ」「gi ジ」の区別にはこだわらない傾向があるようです。
以下に「イタリア語を学ぶ人なら正しく表記・発音しよう語録」をまとめました。
ここでは、いつもはひらがなで「ra ら」としている「R」の発音もカタカナ「ra
ラ」に統一してあります。
Venezia ○「ヴェネツィア」 ×「ベネチア」
「ve ヴェ」、「zi ツィ」、「be ベ」、「ci チ」の違いを覚えましょう。
Vaticano ○「ヴァティカーノ」 ×「バチカーノ」
「va ヴァ」、「ti ティ」、「ba バ」、「ci チ」の違いを覚えましょう。
Assisi ○「アッスィーズィ」 △「アッシジ」
正確には「si スィ」、母音に挟まれたら「si ズィ」、「sci シ」、「gi ジ」。
Siena ○「スィエーナ」 △「シエナ」
正確には「si スィ」、「sci シ」、「e」にアクセントをつけて延ばします。
Milano ○「ミラーノ」 △「ミラノ」
正確には「la ラ」にアクセントをつけて延ばします。
Napoli ○「ナーポリ」 △「ナポリ」
正確には「na ナ」にアクセントをつけて延ばします。×「ナポーリ」ちゃいます。
Pisa ○「ピーサ」または「ピーザ」 △「ピサ」
正確には「pi ピ」にアクセント、「sa サ」は「sa ザ」と読む人もいます。
grazie ○「グラーツィエ」 ×「グラッチェ」
「zi ツィ」、「ci チ」です。さすがにこれを言う人はもう絶滅したか。
mozzarella ○「モッツァレッラ」 ×「モッツァレラ」
子音が2つ重なると「mozza モッツァ」「rella れッラ」のように跳ねます。
pizza ○「ピッツァ」 ×「ピザ」
「z」は2つ重なると「ツ」で「zza ッツァ」。「piazza ピアッツァ」も同じ。
cappuccino ○「カップッチーノ」 ×「カプチーノ」
子音が2つ重なると「cappu カップ」「pucci プッチ」のように跳ねます。
caffe` latte ○「カッフェ ラッテ」 ×「カフェ ラテ」
「caffe`」単独の場合のアクセントは「e`」で「エ」を延ばす感じになります。
capellini ○「カペッリーニ」 ×「カッペリーニ」
子音が2つ重なる「pelli」は「ペッリ」と読みます。
「capelli」(髪の毛)+縮小辞「-ini」がついて、「細い髪の毛」の意味です。
cannelloni ○「カンネッローニ」 ×「カネロニ」
子音が2つ重なる「canne」は「カンネ」、「nello」は「ネッロ」と読みます。
「cannelli」(管、ストロー)+拡大辞「-oni」がついて、「太い管」の意味です。
maccheroni ○「マッケローニ」 ×「マカロニ」
子音が2つ重なる「macche」は「マッケ」と読みます。
farfalle ○「ファルファッレ」 ×「ファルファーレ」
子音が2つ重なる「falle」は「ファッレ」と読みます。「蝶」の意味です。
fettuccine ○「フェットゥッチーネ」 ×「フェットチーネ」
子音が2つ重なる「fettu」は「フェットゥ」、「tucci」は「トゥッチ」と読みま
す。
「fette」(薄切り、スライス)+縮小辞「-ucce」(リボン、テープ)+縮小辞「-ine」。
tortellini ○「トルテッリーニ」 ×「トルテリーニ」
子音が2つ重なる「telli」は「テッリ」と読みます。
Uffizi ○「ウッフィーツィ」 ×「ウフィツィ」
子音の重なる「ff」は跳ねて、アクセントは後ろから2番目の母音がある「fi」に。
Botticelli ○「ボッティチェッリ」 ×「ボッティチェリ」
子音が2つ重なると「botti ボッティ」「celli チェッリ」のように跳ねます。
Raffaello ○「ラッファエッロ」 ×「ラファエッロ」
子音が2つ重なると「raffa ラッファ」「ello エッロ」のように跳ねます。
Valentino ○「ヴァレンティーノ」 ×「バレンチノ」
「va ヴァ」、「ti ティ」、「ba バ」、「ci チ」の違いを覚えましょう。
Topo Gigio ○「トーポ ジージョ」 ×「トッポ ジージョ」
「toppo トッポ」ではなく、「topo トーポ」(= ネズミ)です。
ゴールデンウィークにはお台場の「イタリアまつり」にやってくるそうです。
以前に「日本に来たイタリア語」という特集もやりましたので、ご参照ください:
らくちんイタリア語会話 vol.13 http://aromazzi.hoops.ne.jp/19991024.html
また、さらに詳しいイタリア語の発音については、こちらをご覧ください:
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad/5769/linguaa.html
●語句
Al via = スタートした、開始した
esodo = exodus、集団移動、大移動
Penisola =「penisola」で「peninsula、半島」、頭大文字で「イタリア半島」。
circolazione = circulation、流通、循環、交通
ponte = 橋。休日に「橋」をかけるという意味で「連休」も意味する。
ちょっと遅くなってしまいましたが、皆様、よいイースターを!
Buona Pasqua a tutti!!!
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