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らくちんイタリア語会話 vol.84

- 18 marzo 2001 -

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今日の言葉: Niente panico!
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昨年の10月から再び欧州で巻き起こった狂牛病パニックは、先月末に新たにイギリス
から巻き起こった口蹄疫パニックとも重なり、欧州肉食パニックが続いています。

日本でも狂牛病対策として、今年に入って欧州からの牛肉製品の持ち込みを禁止する
他、今月初めには厚生労働省が、欧州7カ国に1980年以降6カ月以上滞在した人の献
血を制限することを決めています。この欧州7カ国とは、イギリス・アイルランド・
フランス・ドイツ・スイス・スペイン・ポルトガルで、イタリアは含まれていません。

上記の国々に比べ、狂牛病の発症例がイタリアでは比較的まだ少ないからでしょうが、
それでも今年に入ってからイタリアでも狂牛病に感染した牛は既に6頭発見され、今
日のニュースでは7件目の疑いのある牛が発見され、検査がなされています。

Continuano i test anti Bse in tutta Italia

Mucca pazza, settimo caso sospetto

               『Il Corriere della Sera, 18 marzo 2001』

イタリア全国で、BSE(牛海綿状脳症 = 狂牛病)に対する検査が続く

狂牛病、7件目の疑い
               『Il Corriere della Sera, 2001年3月18日』

また、そんな狂牛病パニックの最中イギリスで2月末に豚から発見された口蹄疫は、フ
ランスでも感染例が見つかり、欧州連合がフランスの家畜輸出を禁止、イタリアでも
感染の疑いのある羊が見つかる等、欧州大陸はもちろん世界中を震撼させています。

Fallite le misure per isolare il virus in Gran Bretagna
L'epidemia in un allevamento bovino di Les Mans

Afta, l'Ue vieta l'esportazione degli animali francesi

                   『La Repubblica, 13 marzo 2001』

イギリス国内でウィルスを閉じ込める策は失敗
伝染病はフランスの牛の飼育場に

口蹄疫、EU(欧州連合)はフランスの家畜の輸出を禁止

                   『La Repubblica, 2001年3月13日』

Il gregge di pecore di Pianella, in provincia di Pescara

Afta, negativi esami su caso sospetto in Abruzzo

Al centro di analisi bresciano ancora in corso approfondimenti
Il proprietario dell'allevamento: "Mi sento sollevato"

"Spero che i risultati delle analisi confermino che il gregge non abbia
contratto il virus. Anche perche` cosi` non possiamo piu` andare avanti,
non possiamo piu` lavorare".
               『Il Corriere della Sera, 14 marzo 2001』

ペスカーラ県のピアネッラにて、羊の群れ(から口蹄疫の抗体が発見された件)

口蹄疫、アブルッツォ(州)での(感染の)疑いは、(第1次)検査の結果陰性

ブレーシャの分析センターでさらに深く調査中
飼育場の所有者:“ほっとしたよ”

“分析の結果で羊たちがウィルスに感染していないことが証明されることを願うよ。
何故なら、このままじゃもうやっていけないからね、働けなくなってしまうよ。”

               『Il Corriere della Sera, 2001年3月14日』

イタリアを始め欧州各国では、狂牛病騒ぎの再燃した昨年末から、牛肉の需要が激減、
各国政府は市場に出回っている牛肉には害がないことを強調していますが、効果は薄
いようです。中でも、狂牛病の発症例が欧州主要国の中でも最も少ないイタリアが、
牛肉の消費量の下落率がフランスやドイツよりも大きいというところはイタリアらし
いところです。"Fidarsi e` bene, non fidarsi e` meglio"(信じるのはよい事、
信じないのはもっとよい事)の精神が染み付いているイタリア人、政府やお偉い様の
言うことはまず疑ってかかるイタリア人ならではの現象とも言えるでしょう。

しかし、政府の言うことが信用出来ないのはどこかの極東アジアの国と同じとしても、
それでパニックを引き起こしてはなりません。漠然とした噂だけで恐れ慌ててばかり
ではなく、正しい情報を入手し常に冷静な判断をする必要があります。

そんな時に言う言葉が、今日の言葉(このパターン、久しぶりです)、
「Niente panico! ニエンテ パーニコ!」です。
「Don't panic!、慌てるな、パニクるな!」という意味です。

例:
Niente panico! State tranquilli, non c'e` da aver paura!

ニエンテ パーニコ!スターテ トらンクィッリ、ノン チェ ダヴェーる パウーら!

パニックに陥るな! 落ち着いて、怖がることはない!


●語句
Mucca pazza =「mucca」=「cow 牛」、「pazza」=「mad 狂った」で、狂牛病
BSE = 牛海綿状脳症(=狂牛病)
Afta (epizootica) = 口蹄疫
niente = nothing、なし
panico = panic、パニック
tranquillo = tranquil、calm、落ち着いた、平穏な


最後に、“ニエンテ・パーニコ”であるために、狂牛病と口蹄疫に関する現在分か
り得る情報を復習しておきます。

狂牛病 (BSE = 牛海綿状脳症): Mucca pazza(ムッカ・パッツァ)
牛の脳が海綿状になり死亡する病気で、人間に感染する可能性があるとされている。
人間のクロイツフェルト・ヤコブ病の原因とも考えられている。
1985年にイギリスで初めて発見される。
2000年10月にはフランスで感染牛肉が市場に流通したことが確認され、
欧州大陸各国にもパニックが拡大。イギリス産の動物性飼料が原因とされる。
以来、欧州大陸各国は検疫体制を強化している。

口蹄疫(こうていえき): Afta epizootica(アフタ・エピゾオティカ)
牛・豚・羊等の、ひづめが二つに割れた偶蹄類に感染する感染力の強い伝染病。
人間へ感染することはなく、感染した家畜の肉を人間が食べても無害とされている。
家畜への感染が拡大することによる、畜産業への世界的悪影響が懸念されている。


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