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らくちんイタリア語会話 vol.66
- 5 novembre 2000 -
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今日のテーマ: 手紙の書き方
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なんだかんだでもう11月になりました、「il tempo vola. イル テンポ ヴォーラ。
= time flies. 時は飛ぶ(ように早く過ぎてゆく)」ですね。
と、去年の今頃の『らくちんイタリア語会話』を見たら書いてました。
E' vero, 本当に、1年がまたあっという間に飛んで行きました。
もう、2000年も、大聖年も、20世紀も、残り2ヵ月となりました。
その号で書いていたのが、「イタリアにクリスマスまでに手紙やプレゼントを送ろう
と思っている方は、早いうちに送っておいた方がいいですよ」という内容でした。
そこで今日は、今までも質問や要望が多かったにもかかわらずなかなか書いていな
かった、イタリアの友達への手紙の書き方をご紹介します。
若い人とか気をつかわなくていい相手の場合は、どんな書き方をしてもOKだと思いま
すが、ここでは、一応昔ながらのマナーにのっとった書き方を書いておきます。
まずは宛名の書き方です。
イタリアでは、名前の前に付く肩書が結構重視され、名刺等をもらって見ても、
大学を出ている人はしっかり
『Dott.』(Dottore ドットーれ = 学士、男性の場合)、
『Dott.ssa』(Dottoressa ドットれッサ = 学士、女性の場合)、または
『Dr.』(英語Doctor = 学士)とか、
『Ing.』(Ingegnere インジェニェーれ = 工学士)とかの肩書を付けています。
私がある時友達に名刺を見せた時、「あれ、Dott.付いてないけど?大学出てるんじゃ
なかったっけ?」とか言われたりしました。また、私がまだこの事をあまり知らない頃
イタリア語の先生に「あれ、Dott.付けないの?」と言ったら申し訳なさそうに「まだ
大学卒業してまへんねや...」と言っていました。今さらながら、ごめんね先生。。。
大学を出ているかどうか定かではない場合、普通の方の場合は、
『Sig.』(Signore スィニョーれ = 様、男性の場合)、
『Sig.ra』(Signora スィニョーら = 様、既婚女性の場合)、
『Sig.na』(Signorina スィニョりーナ = 様、未婚女性の場合)でOKです。
ただし、プライドの高い方の場合は、後で「私は『Dottoressa』なのよ〜、覚えとい
てね〜」と言われるかもしれませんが。。。
またその他の“高い”とされる身分の方の呼び方としては、
『Prof.』(Professore プろフェッソーれ = 教授、男性の場合)、
『Prof.ssa』(Professoressa プろフェッソれッサ = 教授、女性の場合)、
『Avv.』(Avvocato アッヴォカート = 弁護士)、等々があります。
またさらに、その前に敬意を込めた一語を付けるのが伝統的で、
『Egr.』(Egregio エグれージォ = 優秀なる...)、
『Gent.』(Gentile ジェンティーレ = 親切な...)、
『Gent.mo』(Gentilissimo ジェンティリッスィモ = とても親切な...、男性の場合)
『Gent.ma』(Gentilissima ジェンティリッスィマ = とても親切な...、女性の場合)
等々があります。
これらを組み合わせた言い方の例としては、
Egr.Dott.… (大学出の男性へ)、
Egr.Sig.… (男性へ)、
Sig.… (男性へ)、
Gentile Dott.ssa … (大学出の女性へ)、
Gent.ma Signora … (既婚の女性へ)、
Gentile Sig.na … (未婚の女性へ)、等々があります。
あるとても几帳面で冗談好きな人で、私宛に手紙をくれる度に、
『ill.mo Dott.…』(ill.mo = illustrissimo 令名高き...)とか、
『Pregiatissimo Signor 苗字 Dott.名前』(Pregiatissimo = 敬愛なる...)
とか書いてくれる方がいました。「俺って、そんなんえらかったんかいな?」と勘違
いしてしまいますが、こんな書き方も昔は偉い人に対してはよく使っていたそうです。
「そんな長ったらしいのはちょっとな」という人や国際便の場合は、シンプルに英語
で『Mr.…』『Ms.…』で済ます人もいます。
また友人へのプレゼントに同封する手紙や、子供に対して書く手紙等には、単に
『Per …』(…へ)や、『X …』(X=per、…へ)でもOKでしょう。
昔の手紙を見直していたら、昔電車で知り合ったシチリアの小学生の女の子からの手
紙の宛名に、『X Kent…』と書いてありました。かわいい文面です。今頃はもう、
20歳くらいにはなってるはず。懐かしい。。。
例えば日本から手紙を出す場合の宛名の例としては、
Gentile Signora …
Via …, 5
20132 Milano
ITALY
AIR MAIL
という風でよろしいでしょう。
イタリアから手紙を出す場合は、念のため『AIR MAIL』の部分を『VIA AEREA』と明
記しておいた方がよいでしょう、間違って船便で送られたらいつ着くか分かりません。
また、ローマから手紙を出す場合は、遅くて評判のイタリア国の郵便を使うよりも、
すぐ着くちゃんと着くで評判のヴァティカーノ(いわゆる“バチカン”)市国から出す
のも一つの手です。その際は、ヴァティカーノ市国の切手を貼るのを忘れずに。
中身の本文に関しては自由ですが、書き始めと結びの言葉の例のみ書いておきます。
書き出しの例としては、親しい人に対しては、
Caro …, (Dear …、親愛なる…、男性の場合)、
Carissimo …, (Dearest …、とても親愛なる…、男性の場合)、
Cara …, (Dear …、親愛なる…、女性の場合)、
Carissima …, (Dearest …、とても親愛なる…、女性の場合)等々の他、単に
Ciao …!から初めてもOKでしょう。
結びの言葉としては、親しい人に対しては、
Ciao (バーイ)
Ciao ciao (バイバイ)
Ciao a presto (バーイ、またね)等々の他、さらに付け加えて
Un saluto (あいさつひとつ)
Ti saluto (あなたにあいさつ)
Tanti cari saluti (親愛なるあいさつたくさん)
Con affetto (愛情を込めて)
Un bacio (キッスひとつ)
Ti bacio (あなたにキッス)
Tanti baci (キッスたくさん)
Un bacione (でっかいキッスひとつ)
Bacioni (でっかいキッスたくさん)
Un abbraccio (ハグ(=抱擁)ひとつ)
Ti abbraccio (あなたにハグ)
Abbracci (ハグたくさん)等々を組み合わせて付けてもいいでしょう。
キッスやハグは、イタリアの習慣では、親しい人に会った時別れる時にするもので、
特に恋愛関係にない人に対しても親しい人なら『Baci』とか『Abbracci』とかを
使っても問題ありません。
文面の例:
Tokyo, 5 novembre 2000
Cara Anna,
Come stai, tutto bene?
…
…
Saluti carissimi
Kent
また、この時期ですから、ナターレ(クリスマス)や新年のあいさつの例をいくつか
挙げます。
Ti auguro un buon Natale e un felice anno nuovo, pieno di belle cose!
あなたに良いクリスマスと幸せな新年を祝います、たくさんいいことがあるように!
Tanti Auguri di Buon Natale e Felice Anno Nuovo!
良いクリスマスと幸せな新年を、たくさんおめでとう!
Tanti auguri di buone feste!
良い祭日を、たくさんおめでとう!
最近は e-mailが普及したおかげで、イタリアの郵便事情にも悩まされずにタイムリー
に手紙を送ることが出来るようになりました。でも、そんな時代だからこそ、「紙」
で出来た手紙を受け取るのも、新鮮でもあり懐かしくもあり、いいものです。
昔の手紙を見ていると、とても懐かしい気持ちになりました。
あと、今発売中の『エグゼクティブ 11月号』(ダイアモンド社)(1ページまるごと、
ご取材ありがとうございます!)、『ライコスマガジン 12月号』(角川書店)、
『Caz(キャズ) 11/13号』(扶桑社)に、弊サイトをご紹介して頂いています。
この場をお借りして改めてお礼申し上げます、誠にありがとうございます! |